ペルーの地酒紹介 2世の城間さん


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ペルーの日系人で唯一ピスコを製造・販売する城間ミゲルさん(左から2人目)=9日、北中城村のホテルコスタビスタ

 【北中城】第5回世界のウチナーンチュ大会を前に、県系2世でペルー在住の城間(ぐすくま)ミゲルさん(63)が生産・販売するペルーの地酒「ピスコ GUSUKUMA」が県内に初上陸した。

ペルーでピスコを製造している日系人は城間さんが唯一。9日には、ミゲルさんの父仁亀さんの古里・北中城村のホテルコスタビスタで試飲会が開かれた。
 ピスコはペルー産のブドウを原料にした蒸留酒で、ペルー国内で最も飲まれている地酒の一つ。城間さんが造る「GUSUKUMA」は芳醇(ほうじゅん)なブドウの香りとさっぱりとした味わいが特徴で、サワーとして飲むのが一般的な飲み方。アルコール分は40度。
 城間さんは「ピスコを沖縄に紹介したいとの願いがかなった。ブドウを100%使用しており、体にも良い。ロックで飲むのがお勧めだ」と太鼓判を押す。
 父の代から家族でブドウ農家を営む城間さんは10年前にピスコの製造を開始。年間約1万5千本を出荷している。
 お披露目会は、「GUSUKUMA」を岐阜県で販売するギアリンクス(中田智洋社長)と「ピスコを沖縄に紹介する会」が、県内に広めようと開催した。
 中田社長は「2年前に城間さんのピスコに出合って、これだと思った。多くの県民にも城間さんのピスコを飲んでほしい」と話した。県内での販売はまだ未定で、今後販売ルートを模索する。問い合わせはギアリンクス(電話)0573(62)1545。