沖縄の情報交換交流サイト好評 ハワイ3世、 知念さん


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ネットワーク構築のため交流サイトを立ち上げた、知念ダニエル弘貴さん=9月28日、琉球大学

 世界のウチナーンチュのネットワークを構築するため、ハワイ出身の県系3世、知念ダニエル弘貴さん(44)=宜野湾市=が運営する交流サイトが話題を集めている。サイト上で情報交換や沖縄文化の勉強会などを通し、活発な対話が続いている。

登録者は千人を超えた。
 沖縄県系人という自覚はあったが、沖縄への関心は希薄だった。アメリカの大学院を卒業後、ハワイで偶然出会った県系人に誘われ、2006年の第4回ウチナーンチュ大会に参加。音楽に合わせて参加者同士が楽しんでいる姿に感動し、「イチャリバチョーデー」の精神を実感した。
 5年に1度の交流ではもったいないと考え、ネットワーク構築の手段として4年前にサイトを作った。07年には沖縄の歴史を学ぶため沖縄に移住。現在、琉球大学で学ぶ傍ら、三線や空手のけいこに励む。
 「大学で接する学生たちは沖縄人としてのアイデンティティーが薄くなっているのでは」と心配する。空手やエイサーができない学生が多い。サイトでは沖縄文化の継承、普及の支えとなるよう工夫を凝らす。
 ウチナーンチュ大会では祖父の出身地である南城市佐敷の交流会に参加する。「またイチャリバチョーデーを感じたい」と2度目の大会に期待を膨らませる。(氏家清志)

英文へ→Okinawan information exchange social networking site set up by a third-generation Okinawan from Hawaii proves to be popular