WUB世界大会 次世代育成をテーマに討議


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 ビジネス交流を軸とした県系人の国際的なネットワーク、WUB(ワールドワイド・ウチナーンチュ・ビジネス・アソシエーション)の第15回世界大会が12日、那覇市のホテルロイヤルオリオンで開催され、世界各地の会員約150人が参加した。大会では沖縄テレビ放送(OTV)元常務取締役の前原信一氏の講演会やパネル討論会が開かれた。

 前原氏はOTVに勤務し、世界各地のウチナーンチュを番組で取り上げた。番組を立ち上げた経緯や移民の歴史を紹介。「海外のウチナーンチュは肝心(チムグクル)の心を持っているが、現在の沖縄ではその心を失いつつある」と述べた。
 パネル討論では「次世代の育成について」をテーマに討論した。言語の問題や若い世代の大会参加が少ないことを指摘する声が会場から挙がった。数年後は会議を英語で統一することや、留学支援基金により力を入れることで若い世代を引き付けることを確認した。WUBネットワークの牧志泰三会長は「奨学生基金をさらに発展させたい」と話した。来年の会議は香港で開催される。【琉球新報電子版】