ハワイ7勇士に感謝状 4親族出席「沖縄は家族」


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 第5回世界のウチナーンチュ大会実行委員会(会長・仲井真弘多知事)は13日午前、1948年にハワイから豚550匹を食料難の沖縄に命懸けで届けた7勇士の親族を那覇市の県立博物館・美術館に招き、感謝状と記念品を贈った。大会副会長の上原良幸副知事は県民を代表し感謝の意を伝えた。親族たちは「私たちにとって沖縄の人々は家族だ。(豚を送ったのは)ユイマール精神だ。イッペーニヘーデービル(ありがとうございます)」などと礼を述べた。

 沖縄に豚を送ったのは上江洲易男さん、山城義雄さん、渡名喜元美さん、仲間牛吉さん、島袋真栄さん、宮里昌平さん、安慶名良信さん。7人とも他界した。
 贈呈式には、上江洲さんの孫、エバン上江洲さん(20)、渡名喜さんのおい、キース渡名喜さん(70)、島袋さんの孫、ジョン糸村さん(48)、宮里さんのひ孫、ナリサ上原さん(29)が出席。出席できなかった親族には感謝状と記念品を郵送する。
 上原さんは「ひいおじいさんは表彰のためにではなく『沖縄の人々は家族なので助けるのは当然』という気持ちだったと思う。私もウチナーンチュ大会に参加して、みんな家族だと感じている」と話した。エバンさんは「祖父は私ら家族に価値ある伝統を残した。誇りに思う。祖父がしたことを自分の子どもや孫たちにも伝えていきたい」と語った。
 親族らには県養豚振興協議会の我那覇明会長からも感謝状と記念品が贈られた。