「沖縄食材、世界で売れる」 米で寿司店経営 当銘由盛さん


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米サンフランシスコで人気寿司店「すし蘭」を経営する県出身の当銘由盛さん(左)と妻のスージー・当銘さん=13日、那覇市の沖縄調理師専門学校

 「長寿県、沖縄の食材は世界で絶対に売れる」と強調するのは、米サンフランシスコで寿司店「すし蘭」を経営する当銘由盛さん(57)。同店は2007~08年のガイドブック「ミシュラン」で一つ星を獲得。開店前に予約で満席になる人気店だ。

 当銘さんはうるま市出身。琉球大学を卒業後、1982年に渡米。85年に「すし蘭」を開店した。年商4億円、従業員約60人を抱える大型店舗だ。09年には農林水産省から日本食海外普及功労者表彰を受けた。現在、2店舗目の出店を模索している。
 世界のウチナーンチュ大会に参加するため、妻のスージー・当銘さん(60)と共に来県した。
 13日には沖縄調理師専門学校(安次富順子校長)を訪れ、県内飲食店や酒造業関係者と意見交換した。
 当銘さんは、泡盛やゴーヤーなど沖縄の食材について「世界一の長寿県ということが大きい。米国に売り込むには食材の優位性について科学的な根拠が必要だ。日本政府が支援をすれば世界で売れる」と提言。
 また、沖縄の若者について「沖縄の中にいるとぬるま湯に漬かってしまう。若者は積極的に海外に飛び出してほしい」と力を込める。その上で、同校の生徒を当銘さんの店に短期的に受け入れることも可能とした。