社会

【島人の目】タイ王妃

 久しぶりにタイ、バンコクに出張に行った。前回行ったときは、騒乱中で、何度もニュースを聞きながらスケジュールを立てたことを思い出す。今は街には活気が戻り、平和そのものであった。

 滞在時にクーデターにより海外生活を余儀なくされているタクシン元首相の妹が、総選挙圧勝によりタイ初の女性首相に選任された。タクシン氏の政策を継承するという新首相の下で、黄色シャツ派との間で今後どのような関係になるか心配される。
 先の暴動で破壊されたデパートはいまだ荒れた状況で痛々しい姿をさらしていた。そのビルの隣のデパートは被害が比較的少なかったらしく、既に営業を開始していたので様子を見に行くことにした。
 ビルに近づくと、何やら警備兵が多く、人々が集まっている。芸能人が来るのかなと考えていたが、警備兵の格好がきれいで映画に出てくるように威厳があり何か違う感じがする。新首相かとも思ったが、政治家の警備でこんなきれいな格好をするであろうか?もしかすると王様?タイの王様は人民の信頼があり、政治的混乱においても大きな影響力がある。ただ、最近は体調がすぐれないと聞いているが? などと考えていると、人々がひざまずき始めた。私も前列だったので何が起こっているのか分からないままひざまずいた。
 しばらくすると多くの取り巻きたちと共にカートに乗った王妃様が現れた。王族という方を初めて目にしたがやはり何かオーラというものを感じた。
 王様が病弱の今、赤、黄色シャツの争いにも影響力がある方であることは間違いない。タイの平和のために頑張ってほしい。
(遠山光一郎、シンガポール在住、会社経営)



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