【アメリカ】ロスで沖縄文化紹介 琉球大4学生 現地小学校と交流


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県人会の比嘉朝儀さん(左)と琉大生4人=北米沖縄県人会館

 4人の琉球大学生がこのほど、ぜいたくを慎みアルバイトでためた旅費で5日間のアメリカ旅行を行った。ロサンゼルスでは北米沖縄県人会のウチナーグチクラスにも参加。比嘉朝儀さんらの案内で現地の小学校で沖縄の地理や沖縄文化のプレゼンテーションをした。

 4人はヨセミテやセコイア公園を回り、ロサンゼルスに到着後は早速ハリウッドを見物した。
 翌日には県人会の比嘉さんに連れられてカルバーシティーのエル・マリノ小学校を訪問。県人会ウチナーグチクラス受講生のジュリアン・イーリーさんを加えた6人で、世界、日本、沖縄の地理や沖縄文化を紹介した。
 「アメリカの小学校を訪ねて思ったことは多くの人種が入り交じって異文化で切磋琢磨(せっさたくま)し、融合している光景に力強いものを感じた」と語るのはリーダー格の大城咲矢子さん。将来小児科の医師を目指している湧川朝雅さんは「ロサンゼルス辺りの日系人がそれぞれの文化を継承していることに驚いた。多くの沖縄系人が琉球舞踊や民謡に取り組んでいる姿に感動した」と感想を述べた。
 将来カウンセラーになりたいと心理学を学んでいる知念桐子さんは「シマクトゥバを一生懸命学んでいる姿に接し、沖縄に帰ったら大学院で方言を専攻している姉にもっと学びたい」と語った。
 スクール・カウンセラーになりたいという上地楓子さんは「アメリカの学校では小さいうちから積極的に自分の意見を述べ、分からないことがあったらさっと手を上げて質問する態度に驚いた」と印象深げに語った。
 今回の旅行で4人は、全米日系人博物館で小東京の第2次大戦日系兵士のモニュメントや、二宮金次郎銅像、第2次大戦でユダヤ人らを助けた杉原千畝総領事代理の銅像、日米文化会館などを見学した。博物館では、日系人の移民の歴史の中で、日米開戦、強制収容所などの苦難の歴史を学んだ。
(当銘貞夫通信員)