【アメリカ】「日本文化継承を」 南加県人会協、8人に奨学金


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比嘉朝儀会長(右)から奨学資金証書を受け取る新垣有紀さん=モンテベロー市のクワイエット・キャノン

 南カリフォルニアで41都道府県人会が加入している南加県人会協議会は「第32回親睦演芸会」をこのほどモンテベロー市のクワイエット・キャノンレストランで開催した。

育英奨学資金募集ならびに東日本大震災支援を目的に加盟県人会17団体が得意の演目を披露した。今回の奨学金受賞者は8人で、各自千ドルが支給された。
 比嘉朝儀会長は8人の奨学金受賞者に「習得された日本文化を軸に将来当地アメリカでの日本文化の紹介と普及、次代への継承を推進し、さらに文化を通して、日米間の友好親善の懸け橋として活躍されることに大きな期待を寄せています」と激励のあいさつをした。
 沖縄県人会の推薦では新垣有紀さん(19)が琉球民謡部門で受賞した。長い間カリフォルニア州リバーサイドで琉球民謡を教えている石原春雄・照子夫妻の孫で門下生でもある。アーバイン・バリーカレッジに在学中。入門して8年目。最近とみに上達し、友人の知念佳昭さんとともに各地で演奏奉仕活動をしている。
 演芸会当日も知念さんやマリア・ステイマーさん(パーカッション)らと豊年音頭などを演奏、観客から大きな拍手が送られた。石原さんは「後輩育成の指導力もあり常に協力的で私の片腕ともなる」と称賛した。(当銘貞夫通信員)