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ロンドンを拠点に活動する現代美術家の津波博美さん(南城市佐敷)が、英国ケンブリッジ大学のレジデンシー作家として他の3人のアーティストとそれまでの活動を発表する展示会を11月1日からケンブリッジ大学アングリアラスキンで開いている。12月7日まで。
今回のレジデンシーは、英国全土の美術大学で作家が大学の施設などを利用し、新規プロジェクトへの取り組み、制作、また学生らとの作品制作過程での交流を通し、アーティストトーク、チュートリアルを行うことを目的としたもの。津波さんは「12」というタイトルで3点のインスタレーションと本を出展した。
家、建物、場所、記憶をテーマに、週1回間隔で12週にわたり12件の知人宅に宿泊し、家主から寝間着や寝室を借り一夜を明かす。その一泊の時間の中で何を発見したのかという内容。津波さんは「いつも自分のいる場所ではなく、新しい土地で活動することから生まれるものへの期待と、それに対する自分自身への挑戦がしたかった」と語った。(森田恵美子通信員)