【アメリカ】文化継承の決意 新た 北米県人会、新年会に700人参加


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新年度の宣誓をする新理事役員=モンテベロー市内のクワイヤットキャノン・レストラン

 創立103年目を迎えた北米沖縄県人会は15日、新春の祝いとともに新役員の就任式典をモンテベローゴルフコース内のクワイヤットキャノン・レストランで開催した。辰(たつ)年を迎え決意も新たに700人が参加した。

 ハリエット・フルヤさんが総合司会を務めた。全員で先輩のパイオニアたちに感謝して黙とうをささげ、開会のあいさつで呉屋君子会長は「創立100周年での『いちぬいちまでん』をモットーに今後とも、郷土に対する誇りと文化を大切に次世代へと引き継がせていきたいと願っております」と強調した。
 昨年最も活躍したとしてヒロシ・山内さんと新川勝子さんが表彰された。ジュニアスタディーで沖縄で学んだニコラス・アワクニさんが感謝の意を伝えた。昨年の理事役員と各部の長に感謝状が授与され、続いて新理事役員の宣誓式が挙行された。過去の受賞者と県人会長に感謝の辞があり、辰年生まれを代表して比嘉朝儀前会長が乾杯の音頭を取って鏡開きが行われた。
 昼食後第2部に入り、ジョセフ・ジョーンズさんとアキコ・ヤマウチさんの司会でエンターテインメントが行われた。数々の琉球舞踊、民謡に交じって現代ヒップホップダンス「ドラゴンジュブリー」をデビン、ミリサ・オーシロ姉妹が演じ好評だった。
 最後に「カチャーシー」で気勢を上げ、みんな輪になって腕を組み、「芭蕉布」を歌い散会した。
 日本からの米留学生・日高眞日子さんは「踊り、三線など沖縄を全て楽しむことができた。私も沖縄の家系に生まれたことを誇りに思い、ますます沖縄が大好きになった。これからも北米沖縄県人会とのつながりが持てれば、と強く思う」と初めて参加した感想を述べた。
(当銘貞夫通信員)