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カリフォルニア州ロサンゼルス市リトル東京の高野山米国別院で5日、恒例の節分星祭が行われ、日本41都道府県人会が加盟する南加県人会協議会の2011年度の会長を務めた比嘉朝儀さんが、日系人の辰(たつ)年生まれの中から見事今年の福男(年男)に選ばれた。
また福女には、2011年二世週祭クイーンのオルセン・まりこ・エリカさんが選ばれ、二人は高野山米国別院の宮田諦詮・開教総監らと豆まきをした。
当日、比嘉さんらは、「鬼は外」「福は内」との掛け声に合わせ、羽織はかまの姿で本堂のステージ前から豆をまくと、実際に本堂に入ってきた鬼に福豆をぶつけ退散させた。ちょうどその時、参拝者の歓喜が本堂いっぱいに満ちあふれ、豆まきイベントが最高潮に達した。約300人の参拝者一人一人に福豆が入った袋が手渡され、全員が喜色満面だった。今年一年間の無病息災や家内安全、開運、魔よけのお守りも会場の本堂には準備されていた。
宮田開教総監はあいさつの中で「比嘉さんは昨年、東日本大震災復興支援に取り組んだ。南加県人会協議会が加盟県人会と一丸となって義援金募金活動を展開し、総額約18万ドル(約1400万円)を東日本へ送った。他の団体とも協調し、日系社会の発展に大きく寄与した最も顕著な活躍をした辰年生まれの福男」と、賛辞を述べた。
比嘉さんは、一生に一度、あるかないかの福男に選ばれ、始終、満面の笑みを浮かべ献身的に奉仕活動に精を出していた。
(当銘貞夫通信員)