【フランス】パリで泡盛試飲会 ジェトロ沖縄、県産品市場開拓狙う


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
フランスでの沖縄泡盛のブランド定着を目指して行われた泡盛試飲会=パリ市内

 日本貿易振興機構(ジェトロ)沖縄貿易情報センター主催の泡盛試飲会が1月23、24の2日間、フランス・パリで行われた。この事業は昨年8月にフランスから食品やデザイン工芸品を取り扱うバイヤーを沖縄に招聘(しょうへい)した際、商談成約した県産品を中心に出品。その後の商品流通の取り組みを確保し、より現実的な市場開拓を狙っている。

 現地のシェフや食品関係ジャーナリスト、バーマンを対象にした専門家向けの泡盛試飲会で、今回は琉球泡盛をフランスの一流の評者に提示し、高い評価を得ることで、県産品ブランド価値の構築を目指す。
 フランスで2007年から日本食品、工芸品を販売する「ワークショップ・イセ」のオーナー黒田利朗氏の協力のもと、集まった現地食品業専門家たちは、ワインを試飲する同様の方法で泡盛をテイスティングし、独特なその味わいに高い関心と興味をそそられたようだった。
 現地同行したジェトロ沖縄の水野大輔所長は「まずはフランスで泡盛というお酒の認知度を上げ基盤をつくり、市場を開拓していきたい。そして一過的な文化紹介にとどまらせず、沖縄ブランドを定着させたい」と語った。
(大城洋子通信員)