【アメリカ】寄稿/「沖縄に7ヵ月滞在して」 キャサリン・ストロングさん


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キャサリン・ストロングさん

日本人よりオキナワン/若者にも広がる意識

 日本全国の県の中で沖縄はユニークさにおいて群を抜く。王国としての豊富で長い歴史があり、言語一つをとっても文化や生活習慣は他の県とは違った特殊性を持つ。

 沖縄に住む一外国人としての私の第一印象は沖縄の人々は先祖を誇りに思い、多くの場合彼らは日本人よりも先にオキナワンとしての自分を確認する。最初私はそのような感情は高い年齢層の世代だけだと考えていた。しかしながら、今の若い世代も決してこのような情緒を捨て去ろうとは考えていないことを知った。

 ここに一つの例を示そう。上本部中の一人の生徒に、もしあなたが世界のどこかに住める機会があるとすれば、どこを選びますか、と質問した。彼は「日本」と答えた。私は笑いながら、あなたは今日本に住んでいるのではないか、と聞いた。彼は変な顔つきで「いや私は沖縄に住んでいるのです。沖縄は沖縄です」と答えた。

 私は生まれ故郷のテキサス州でも沖縄と同じ考えを持ったことがある。テキサスは全米50州の中で独立して一国を形成したい願望が最も強い州である。学校の授業開始前にアメリカ合衆国への忠誠と同時にテキサス州への忠誠文の朗読を義務付けられ、中学の2年は全てテキサス州の歴史の勉強に費やされる。そうして若い世代への継承と後継が可能にされているのだ。

 沖縄に滞在中私はできるだけ琉球文化を学びたい。沖縄の魅力にとりつかれた私は今方言について勉強している。われわれは今日宇宙感覚で世界の人々と交流している。英語でアメリカおよび世界を沖縄の若い人たちに教えているが、お返しに沖縄の人々が私に沖縄についてもっと教えてほしいと願っている。アメリカに帰って私は米国の若人に沖縄について伝えたい。(JETプログラム教師、テキサス州出身、22歳)

(和訳・当銘貞夫通信員)