琉球新報社 
玉那覇オラシオさん（６６）＝アルゼンチン日系２世＝は、１９７７年からブエノスアイレス市内で旅行社を営む傍ら、２００４年に「日系ソリダリア」というＮＧＯ法人を創設し、高齢者施設や精神科の病院で暮らす日系人を対象にして社会福祉活動を行ってきた。ブエノスアイレス自治市はこのほど、その玉那覇さんに名誉市民の称号を贈った。
授賞式は３月２８日、ラテンアメリカで最も優雅な、市議員パレス内の「ゴールデンルーム」で催された。
ディエゴ・サンティリ環境相、ブルーノ・スクレンシ・シルバ市議会議員、長沼智日本領事、ＦＡＮＡ（アルゼンチン日系団体連合会）の米須清文さん、新垣定二沖縄県連合会会長、日系団体代表、福祉関係者、招待者ら約５００人の参加者で会場が埋まった。
玉那覇さんのＮＧＯは連邦首都圏に限らず、他の地域でも支援活動を行っている。高齢者、施設入居者を対象にした連帯活動、老人ホーム慰問、障がい者支援などへの顕著な功績が認められた。スクレンシ・シルバ議員は玉那覇さんの活動に日系社会の仕事に対する責任の自覚や誠実さが見られると述べた。
玉那覇さんは謝辞として「皆のご協力があったからこその表彰で、ＮＧＯ日系ソリダリアが日系社会を代表させていただくことは非常に光栄だ」などと語った。
その中でこれまで長年にわたり協力してもらった、日本の拓栄デリカ社、妻トモ子さん、ボランティアの秋山フミ子さん、平敷ヤス子さん、今村マサ子さん、又吉ルミ子さん、山田アリシアさん、水流イルマさん、大野エイ子さん、知花エミ子さん、西平ナオ子さん、仲吉グラシエラさん、玉城ミツヨシさん、浜崎ガブリエラさんに感謝した
（大城リカルド通信員）
