【フランス】「紅型デザイン」観客魅了 日本祭りでショー


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ヨーカンのファッションショーで、ステージに立つ山内カンナさん(左から3人目)と山内光子さん(同4人目)=4月27日、フランス・パリ、アクリマタシヨン公園

 4月7日から5月8日まで、フランス・パリのアクリマタシヨン公園で行われたイベント「日本祭り」で、沖縄発のファッションブランド「マドンナ」と、アジアを中心に海外に展開している「ヨーカン」のファッションショーが行われた。

 会場は公園内の屋外ステージで「ヨ-カン」のショー当日の4月27日は、あいにくの雨。しかし、ショー開始直前に雨は上がり、約100人の来場者が訪れた。
 紅型をモチーフにした色鮮やかなデザインに観客は魅了され、ショー終了後も多くの人がモデルや衣装をカメラに収めようと、予想外の撮影会となった。
 デザイナーの山内カンナさんには称賛の声が寄せられ、パリでのドレス購入の問い合わせがあった。
 5月5日は、同公園内で「マドンナ」のファッションショーが行われた。年齢、体形を問わず女性を華やかに見せる服の数々に、訪れたフランス人の観客たちはくぎ付けになった。フィナーレでは大きな拍手が湧き起こり、準備していたブランドを紹介するパンフレットが、即座に全てなくなり、関心の高さを示した。
 マドンナのデザイナー山内光子さんは「本来はショー向けのステージではないこの会場で、ファッションショーの開催は困難が多かったが、なんとか実現することができ、さらにお客さんに喜んでもらえて本当に良かった」と語った。
 5日のショーの前半は、琉球舞踊の公演もあり、玉城流翔節晧涼(しょうせつこうりょう)会(会主・比嘉涼子)のメンバーらが出演し、引き続きショーのモデルとして琉舞の実演家らがステージを彩った。