【ロサンゼルス】民謡、舞踊を満喫 北米支部が親睦の夕べ


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沖縄の伝統芸能を披露する、民謡の夕べの参加者たち=米ウォールナッツ市のサンゲーブリエル日系人会館

 琉球民謡北米支部(新田安正支部長)による「第7回・親睦民謡の夕べ」がロサンゼルス隣接都市、ウォールナッツ市のサンゲーブリエル日系人会館で開催された。会場には約200人の観客が詰め掛け、琉球民謡と舞踊の24演目を満喫。土曜日の午後のひとときを、老若男女による琉球芸能に見入った。

新垣キクさんが司会を担い、女優の国仲涼子さんや歌手の安室奈美恵さんらの駆け出しのころの話題などを交え、軽やかな口調で演目を説明、観客を楽しました。
 琉球民謡北米支部が設立されたのは1979年。当時はまだ今のような大きな組織ではなく、三線を奏でる「趣味の会」のような集まりだった。
 設立当時の支部長は大城繁雄さん。ウェストコビナ方面に多くのウチナーンチュが居住していた。5、6年後に島盛市さんが2代目の支部長となり、沖縄県人会芸能部との連携を強化、「2世ウイークパレード」にも参加するようになり、次第に大衆化された。
 ウチナーンチュ以外の人が琉球民謡に興味を抱き始めたのもその時代からであろう。さらに2004年に3代目支部長の石原春雄さんが「歌道30周年記念公演」を開催。その折に、沖縄から上原政雄琉球民謡協会長が特別ゲストとして招待され、公演の成功を称賛、若い世代の参加者も多くなり、ロサンゼルス地域の琉球民謡の繁栄が一段と強化されてきた経緯がある。
 民謡の夕べの開催は定期的ではなく、適宜実施された。今回は11団体のスポンサーの協力を得て盛大だった。浦添市在住の仲村公子さん(53)はバケーションで渡米し、民謡の夕べを見る機会に恵まれた。「沖縄から遠く離れた地でこんなに郷土芸能が盛んで幅広い年齢層にわたり、みんなが楽しみながら参加、心から沖縄の郷土芸能・文化を愛していることに感激しました」と感想を語った。
(当銘貞夫通信員)