【イギリス】“ロンドナー”注目 沖縄作家が合同イベント


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県出身作家13組によってさまざまなイベントを繰り広げた「LOOCHOO(ルーチュー)」=英国ロンドン

 県出身作家13組による合同プロジェクト「LOOCHOO(ルーチュー)」が4月25~30日まで英国ロンドンで行われた。メーンの展示会「TIME」はオープニングに約500人を動員。最終日まで延べ1500人を動員してにぎわい、ロンドナーから好評を受け、沖縄県への深い関心を集めた。

 オープニングでは画家の大城英天さん(豊見城市)と、イラストレーターのpokke104さん(沖縄市)が、三線とピアノのデュオ、ラコルドとロンドン沖縄三線会の主要メンバーとの演奏をバックに、音楽に合わせ即興で絵を描くライブペイントや、琉舞かぎやで風を伊是名祐子さん(那覇市)が披露した。最後は観客を交えてカチャーシーで締めくくり、雨で気温の低いロンドンの一角が南国沖縄ムードに染まった。
 オープニングに来場したイギリス人のアンドリュー・モリスさんは「今まで沖縄のことは知らなかったが、こんなに楽しくアーティスティックな地域があるというのにまず驚いた。西洋人の考える日本的なものとは違う印象にも驚いた。沖縄に行ってもっと驚きの体験をしたい」と語った。
 実行委員会の比嘉篤志さん(那覇市)は「まずロンドンで実現できたことがうれしい。ギャラリーに来てくれた方々が、口々に沖縄に興味を持ったと言ってくれたのが強く印象に残った。今後は若いアーティストも巻き込んで、このプロジェクトを継続し、世界中で沖縄の文化を発信していきたい」と熱く語った。
(森田恵美子通信員)