【中国】沖縄ブースで島唄 上海世界観光博覧会


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沖縄県のブースでカチャーシーを披露する島唄ライブの出演者ら=10日、中国上海博覧中心

 上海世界観光博覧会が5月10日から13日の間、上海の中心地、静安区にある上海博覧中心で開かれた。

この展示会は、世界各国各地域が出展し、その地域独特の趣向を凝らしたブースを置くもので、来場者の目を引きつけた。ブースでは来所者に向けて特色あるさまざまなイベント、PRが行われた。
 沖縄県のブースは、ブルーのミンサー柄が施された、沖縄らしい、青を連想させるブースだった。ブース内では、県産品を展示し、プロモーションビデオを放映した。
 ブースにはステージも併設。金城安恵さんと與儀朋恵さんの姉妹による島唄ライブが披露された。多くの来場者が美しい歌声と、普段聞き慣れないメロディーとリズムに耳を傾けていた。ライブの最後には来場者にカチャーシーの踊り方を説明し、沖縄伝統の踊りで会場を盛り上げていた。
 ミス沖縄の比嘉章祐子さんが沖縄の海や自然、文化、ショッピング情報などを紹介し「沖縄は今からシーズンを迎える。ぜひ沖縄に遊びに来て」と来場者へ呼び掛けた。
 来場者が沖縄伝統の紅型を着て記念撮影を行う催しがあったり、沖縄のご当地クイズなどでも大いに盛り上がったりした。
 今回の展示会には数社の一般企業も沖縄から駆け付け、沖縄観光をPRした。そのうちの一人、県内のスパで働く、エステティシャンの宮城朝美さんは「上海には初めて来た。自分たちが普段接客している海外の人の地元で、このように接する機会ができて、非常に勉強になることばかりで有意義だった」と語った。
 今後は、宮城さんのような観光客と直接接している人たちを積極的に県外や海外に派遣し、沖縄以外の知識や見聞を広げてもらうことによって、沖縄の観光業のボトムアップを図り、より魅力的な観光地、沖縄をつくり上げていくことも重要となるだろう。
(小谷良太通信員)

英文へ→Shimauta live performance at the World Travel Fair 2012