読谷村の親族と対面 県系4世のブランダ野村さん


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
対面を果たしたブランダ野村さん(中央)と松田安功さん(左)・富士子さん夫妻=13日、読谷高校

 【読谷】沖縄とハワイの高校生が交流する県教育庁と沖縄ハワイ連合会の「県高校生海外勇飛プロジェクト」で来県した高校教師ブランダ野村さん(41)が13日、読谷村大湾に住む母方の親類、松田安功(やすのり)さん(63)・富士子さん(57)夫妻と感動の対面を果たした。

野村さんは「私には沖縄の血が流れている。親戚が見つかり感動している。ルーツを大切にしたい」と喜んでいる。
 野村さんの曽祖父母は同村大湾出身の松田権才、カマ夫婦。権才さんは1906年にハワイに渡航。いったん帰郷し、8年後の14年にカマさんを伴って再渡航したとみられる。
 山口・広島県系の父親と沖縄県系の母の間に生まれた野村さんは沖縄に住む親類との対面を希望。一緒に来県した山本トムさん(46)が読谷村内に住む知人の松田昌次さん(61)を介して親類を探したところ、安功さん夫妻の存在が確認された。50年代に権才さんが帰郷した時の写真や「ミーヤマチダ」という屋号が確認の決め手になった。
 ハワイの高校生の研修先となった県立読谷高校(與那覇健勇校長)が対面の場となった。
 「親類を捜すことができ、沖縄のネットワークの強さを実感している」と野村さん。
 安功さんは「ハワイの親類との交流は途絶えていた。野村さんに会えてうれしい」と語った。

英文へ→Fourth-generation Okinawan descendant from Hawaii Branda Nomura meets her relatives in Yomitan