【アメリカ】元気と長生き願う 県人会、カジマヤーに120人


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最後にカチャシーを踊る会員ら=沖縄県人会山内ビル

 元気に長生きしようとの願いを込めて、北米沖縄県人会会員はこのほど、創立以来10回目となる「花のカジマヤー」を開き、120人が参加した。

 第1部は2世のジェーン・ゴヤさんが司会を務め、2部は本部町具志堅出身の桃原昌男さん(67)が三線を片手に、笑いや小話を交え、愉快な司会進行を務めた。婦人部の協力を得て3日がかりで料理した豚肉ソーキの入ったトウガンスープと弁当を食しながら、参加者たちは、琉球芸能研究所の若い門下生が演じる舞踊、民謡、フラ、カラオケなどに興じた。
 北米沖縄県人会の催し物に寄せる、芸能部各研究所のボランティア活動は目覚ましく、多くの会員に感謝されている。当日、呉屋君子会長は「長寿県沖縄は、お年寄りを大切にする風習が昔からある。体内に長寿のDNAがあるのではないか」とあいさつした。先日、不慮の事故で亡くなった照喜名朝一さんの三男に全員で哀悼の意を捧げた。
 カジマヤークラブの創立は2002年当時の県人会会長だった比嘉朝儀さんが提唱、9月の敬老感謝の日とは趣を異にして「誰もが健康に97歳まで長生きしよう」とのキャッチフレーズで始まった。故玉栄正一さんが初代部長、故山城春雄さん、山内繁子さんと続き、現在は仲村米子さんが部長を引き継いでいる。
 当日カジマヤークラブに出席した沖縄県人会会員で元大学教授のロバート・マーティンさん(86)は元沖縄県知事大田昌秀氏から来た4月22日付の英文Eメールを紹介した。
 文面の要旨は、01年のウチナーンチュ大会でマーティンさんに会えなかったこと、現在自分は平和団体のための博物館を経営して若い世代に二度と大戦のような間違いを起こしてはならないという信念に燃えていること、沖縄の人々に熱き思いをささげたチャルマーズ・ジョンソン元UCバークレー校教授の死(10年11月20日死去)を深く悲しんでいることなどだった。(当銘貞夫通信員)