【アメリカ】華やかに25周年祝う 県人会芸能部


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 創立25周年を迎えた北米沖縄県人会芸能部(中島理智子部長)は6月3日、米モンテベロー市のクワイエット・キャノンで祝賀会を開催した=写真。

芸能部の25年の歴史をひもといてみると、最初2、3人の有志が集まり「琉球芸能で楽しいひと時を過ごそうではないか」との話し合いで始まったキャッチフレーズは次第に輪を広げ、沖縄県人会だけでなく、日系社会の発展に多大な貢献をしている。
 日系諸団体からの来賓や沖縄県人会員ら約350人が集まり、琉球舞踊、民謡、琴の演奏などに見入った。これまでに、南カリフォルニア地区で琉球民謡の普及に尽力してきた歴代部長らの功績をたたえて表彰し、芸能部のさらなる発展を願った。現在は25の琉球芸能研究所へと発展し、それぞれの門下生たちを合わせると大きな組織となっている。
 開会に当たって中島部長は「沖縄芸能の音楽、舞踊の分野で、幅広い世代が活躍、躍進してきた芸能部の歩みを皆さまにご紹介できることと思っておりますので、心ゆくまでご覧ください」とあいさつした。
 祝辞のあいさつで南加県人会協議会の岩下寿盛会長は、毎年10月に行われる奨学資金募集の親睦演芸会に芸能部が毎年、参加していることに対し、日系コミュニティーに貢献している―と称賛した。
 昼食を挟み、第2部では、各流派による琉球舞踊や民謡が披露された。師範たちが見事な踊りを率先して見せた。また毎年沖縄で行われる琉球新報社主催のコンクールで、2008年に舞踊最高賞を受賞したジョセフ・ジョーンズさん、11年に舞踊と琴で最高賞の山内亜希子さんと同年新人賞の与平名京さんらの踊りが注目を集めた。
(当銘貞夫通信員)