エイサー初めて披露 ニューカレドニア第3次訪問団


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エイサーも披露されたニューカレドニア第3次訪問団と現地の人々との交流会=3日、ポワンディミエ市の「おきなわの家」

 ニューカレドニア日系人移民120年の記念式典・追悼式参加のため2日に現地入りした第3次沖縄訪問団50人(団長・玉城勝夫沖縄ニューカレドニア友好協会会長)は3日、沖縄系の多いポワンディミエ市の「おきなわの家」(メゾン・ド・オキナワ)で、エイサーや沖縄芸能を披露し、約200人の地元参加者とともに交流会を開いた。

エイサーが同地で演舞されるのは初めて。
 訪問団には名護市の稲嶺進市長や同市議会の比嘉祐一議長も同行。ポワンディミエからは、ポール・ネアウンチンニ市長(北部州知事)も参加した。
 同市内に去年11月にオープンした「おきなわの家」では、沖縄に親戚のいる家族や、昨年10月の「世界のウチナーンチュ大会」に参加した人たちが集まり、手作りの料理で歓談。友好協会から贈られた一対のシーサーの除幕がイバン・オブリー沖縄日系人会長と玉城会長の手で行われた。
 これに先立ち訪問団は、名護市の屋我地中学校と昨年から交流を始めたポワンディミエ中学校を訪れ、高校生を中心に編成された古武道太鼓集団「風之舞」がエイサーを、勤王流八重山舞踊保有会「無錆乃会」の川井民枝さんらがマミドーマなどを演じた。
 昨年10月の「世界のウチナーンチュ大会」でニューカレドニアに親戚が見つかった比屋根光子さん(84)=沖縄市=の親族6人も初めて参加し、祖父の宮城恒喜さんがかつて生活していた地、プユを訪れ、同地で子孫らと交流した。