【イギリス】沖縄ファンで大盛況 ロンドンで「おきなわデー」


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 「おきなわデー2012」が6月30日、ロンドン市内人気エリアのスピタルフィールズマーケットで開かれ、7500人を動員した。

4回目を迎えたこのイベントは、英国沖縄県人会とロンドン沖縄三線会の共催。毎年ロンドンの初夏を飾るイベントの一つとして親日家や沖縄ファンの間で人気を集め定着しつつある。
 ブースでは、ジューシーメーおにぎりや、沖縄そば、サーターアンダギー、タコライスなどの沖縄料理の販売や、ぶくぶく茶の茶会が行われた。ステージでは三線会による古典と民謡の演奏のほか、ロンドンで活動する3つの空手道場メンバーの演武や、三線会エイサー部とことし結成されたエイサーキッズによるエイサー、ワークショップなど、盛りだくさんの内容で会場をにぎわせた。
 県からは昨年に引き続きギャラリー琉華の紅型試着や、エイサーキッズの衣装にもなったAki―Artsの琉手拭(りゅーさーじ)を試着し写真を撮影するなど、観客と出展者の多くの触れ合いも生んだ。
 会場の一角には、ロンドンオリンピックの自転車男子ロードレース出場の新城幸也選手を応援するブースも設置され、来場者が日本語、英語で寄せ書きした。
 多くの来場者がイベントの様子をツイッターやフェイスブックなどで紹介。その情報を見て来場するという相乗効果も生み出し、フィナーレのカチャーシーは最大瞬間動員数を記録。アンコールも出て、会場は感動のうちに幕を閉じた。
 今回は新たに県人会による功労賞授与が設けられ、ことし30周年を迎えた英国沖縄県人会の初代会長で新うちなー民間大使の石垣栄康さん(那覇市)へ県人会初の功労賞が贈られた。那覇市出身で沖縄料理の販売をした与那初枝さんは「料理は全て完売した。サーターアンダギーを知っている人も多かったので驚きと同時にうれしかった。踊りと歌で会場が一つになったのが感動的だった」と感想を語った。(森田恵美子)

ロンドンおきなわデーでエイサーを披露する子どもら=6月30日、英国ロンドン
参加者から好評だった茶会