【アメリカ】大学進学決定 7人に奨学金 北米県人会ピクニック


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
県人会から奨学資金を授与された7人。左端はのりこ・チャング奨学資金委員長、右端は呉屋君子北米沖縄県人会長=米カリフォルニア州のローズミード市ウイッティアナロー公園

 北米沖縄県人会のピクニックがローズミード市ウイッティアナロー公園で400人が参加して行われた。

ことし高校を優秀な成績で卒業、大学へ進学が決まった沖縄系の子弟7人に奨学資金が贈られた。
 沖縄県人会の特徴として、イベントに必ず琉球芸能が披露されることが称賛されている。特に若いパフォーマーズの活躍が顕著だ。アイ・テシマ(13)、ミヨ・アジフ(10)、キョー・ヨヘナたちである。この3人とともに今回注目を集めたのが石原春雄琉球民謡研究所の門下生3人だ。
 エイミー・オノ(23)=優秀賞、マリア・スタマー(18)=優秀賞、ユキ・新垣(20)=新人賞、琉球新報主催芸能コンクールでそれぞれことしの受賞者となって、ピクニックでも華やかな演奏を見せた。ノンフィクション作家の下嶋哲朗さんが初めて参加した。
 毎年ピクニックを楽しみにしてこられた2人が開催を目前に永眠した。山内静子さん(92)と中谷ナンシー夏子さん(90)。山内さんは故山内昌安さんの妻で生前夫婦で沖縄県人会に多額の寄付をし、山内ビル、山内スカラーシップなどで名を残した。中谷さんはパーランクー、琉球箏曲興陽会北米支部長など琉球芸能へ貢献し、日本政府より勲章を授章した。冥福をみんなで祈った。(当銘貞夫通信員)