【アルゼンチン】新里ハルミさん入賞 県系3世 広島平和の絵展で展示


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沖縄系3世の新里ハルミさんの絵

 「アルゼンチンの子どもによる平和の絵を広島へ送ろう!」と現地NGOフンダシオンサダコ(相川知子ひろしま平和大使代表)が広島市と共催で絵を募集し、このほど、少年少女部門で沖縄系3世の新里ハルミさん(14)が入賞した。

 8月6日に広島で開催された広島平和文化センター主催の「世界の子ども達の平和の絵」展で、他の児童たちの絵と一緒に展示された。広島を訪れる国内外の訪問者に平和を願う子どもたちの思いを伝える役目をアルゼンチン代表として果たした。
 ハルミさんの絵は広島発信の平和のシンボルである折り鶴に西洋的平和の使者であるハトを一緒に描き、東西の融合の成果、すなわち平和を意味し、英語で「私たちはただ、平和を希望します」というメッセージを込めた。
 日本とアルゼンチンの間で成長する日系3世に、両国を越えた世界平和観が心に刻まれているのが興味深い。ほかにアルゼンチンと日本の言語と文化を結び、多くの沖縄県系を含む日系児童が通う日亜学院からも絵手紙の応募があった。文化融合の経験者である彼らこそが次世代の懸け橋であり、平和のメッセンジャーとなるに違いない。
(大城リカルド通信員)