【アルゼンチン】名桜大4学生が研修 協定校で集中講座受講


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
名桜大学の第16回南米研修の研修生や関係者ら=9月15日、アルゼンチン・ブエノスアイレスの沖縄県人連合会会館

 名桜大学の第16回南米研修の研修生と引率者の住江淳司教授が9月13日、ブラジルからアルゼンチンのブエノスアイレスに到着した。

数年ぶりの名桜大からのアルゼンチン研修訪問は今回4人だけ。
 日本の不景気と名桜大の国際文化学科の研修が減ったことなどが人数が減った原因という。関口裕一郎さん(群馬県出身)、上原大樹さん(那覇市)、照屋了以さん(恩納村)、宮里美春さん(名護市)の学生に、観光社の翁長久乃さん(名護)、担当者が1人加わり計6人。
 14日、協定校のUCES(経営社会学大学)を訪問し、集中講座を受けた。講義の内容は「1999年~2003年のアルゼンチンの経済危機」についてだった。最終日の15日、沖縄県人連合会会館で昼食歓迎会が行われ、解散の後、飛行機でペルーに向かった。
 席上、住江教授は「皆さまとご一緒できることを非常にうれしく、光栄に思う。名桜大学の名において、また代表として、この席を設けてくださったことに感謝する」と述べた。1996年からこれまでに646人の学生を引率した。この18年間に名桜大学は大きく成長し、現在、国際学群(国際文化学、語学教育学、情報経営システム、観光)、人間健康学部(スポーツ健康学科、看護学科)を備えている。
 名桜大は2014年12月21日に創立20周年、公立大学となって5周年記念を迎える。これに合わせて国際会議を企画し、学術・文化協定を結ぶ、全ての外国の大学学長を招待するという。住江教授は今後、UCESと名桜両大の相互交換を通して「亜日両国間の建設的な関係に貢献する、良き人的資源づくりを刺激していかなければならない」と強調した。名桜大学として毎年5人の枠で学生を受け入れる予定という。入学は11月に募集する。特にUCES所属の沖縄系学生の留学候補者を期待しているという。
 昼食会にはUCES大学関係者や、名護など出身市町村人会関係者30人余が参加。席上、名桜大の図書館館長になった住江教授に、屋宜宣順会長から「沖縄県人移民名簿」が贈られた。
(大城リカルド通信員)