【電子号外】那覇市長選 翁長氏が4期目当選確実


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 任期満了に伴う第20回那覇市長選挙が11日実施され、現職の翁長雄志氏(62)=無所属・自民、公明、民主、新党改革推薦=が4期目の当選を確実にした。新人の村山純氏(64)=無所属・共産推薦、社民、社大支持=、政治団体代表の石田辰夫氏(60)は及ばなかった。

 翁長氏は3期12年間の実績を訴え、自民や公明の保守層を固めたほか、民主票など幅広い層に支持を広げた。県内首長選では初の「自公民」の連携で臨んだ選挙の勝利で、2年後の県知事選など今後の主要首長選の対決構図にも影響を与えそうだ。
 「自公民」が連携して支持を固めた一方、統一候補を擁立できなかった革新側は共産推薦の村山氏を社民、社大が支持したが、2000年から4回連続の敗北を喫した。県知事選など主要首長選でも連敗が続き、抜本的な態勢立て直しが求められる。
 選挙戦は、医療福祉や経済振興の在り方、行財政改革の手法、久茂地、前島両小学校の統廃合問題などが争点となった。
 翁長氏は圧倒的な知名度と現職の強みを発揮して、同市選出の県議や市議団と連携し、経済界の強い後押しを受けて終始リード。13年度の中核市移行や、市の人件費を削減した行財政改革など3期12年の実績を強調。普天間飛行場の辺野古移設反対やオスプレイ配備反対を求める県民大会で共同代表を務めるなど、米軍基地問題に対する姿勢も評価され、無党派層など幅広く支持を得た。
 村山氏は、革新統一候補の擁立断念により人選作業が遅れたことが影響し、訴えが浸透しなかった。擁立後も、革新政党間の連携は不十分で態勢が弱かった。
【琉球新報電子版】

那覇市長選挙当確速報

翁長雄志氏(62)
1950年10月生まれ。那覇市大道出身。那覇高、法政大卒。会社役員を経て85年から那覇市議2期、92年から県議を2期務める。2000年から那覇市長。現在3期目。



 開票結果

  72,475 翁長雄志

  20,783 村山純

   2,670 石田辰夫

       (選管最終)