【島人の目】平和外交路線に期待


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 4年に1度の「アメリカ大統領選挙」の投票に行った。1999年に市民権を獲得以来4度目の投票であった。チノヒルズの小学校に設置された投票場は夜6時にもかかわらず、大勢の投票者らでにぎわっていた。

東部ではすでに開票が始まっていたが、接戦が予想されていたので、自分の1票を無駄にしたくなかった。
 まれに見る接戦と予想された大統領選はオバマ大統領の圧勝に終わった。ロムニー氏はオバマ大統領の経済政策を批判していたが、前大統領のブッシュ氏と共和党が残した「負の遺産」の処理に時間がかかったと理解し、オバマ大統領に投票した。
 メディアの報道によると再選したオバマ大統領は「いつの日か世界最強国アメリカの失墜」を懸念しているという。中国の台頭が背景にあるのであろう。
 その事態を克服するには軍事費を削減、経済の立て直しに重点を置く政策を取るのではないか。いわゆる平和外交路線と解釈してもよいであろう。その線上に「沖縄の基地縮小プラン」が含まれるとすれば、沖縄県民にとって願ってもない贈り物となろう。
(当銘貞夫、米ロサンゼルス通信員)