【アメリカ】北米県人会 新会長に国吉さん


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国吉信義さん

 北米沖縄県人会は11日、年次総会を開き、2011年から会長を務めている呉屋君子さんの任期満了に伴う会長選挙を実施し、13年から任期2年間の県人会長に国吉信義さん(76)を選出した。

来年1月に開催される「新年宴会および役員就任式」で正式に就任する。国吉さんは1997、98年に会長経験があり、2度目の就任となる。当日は会長のほかに7人の理事も選出された。
 沖縄県人会は来年、創立104年を迎える。名実ともに北米大陸に存在する30余りの沖縄県人会のリーダー的存在で、全国都道府県人会のロール・モデルとなっている。三つのビルがあり、2、3、4世の会員も多く、会長には日英両語に精通した人が要求される。
 次期会長を引き受けることについて国吉さんは「沖縄県人会は100年以上にわたって、先輩たちが築き上げた遺産がある。これを継承して発展させていきたい」と決意を示した。
 また「幸いに、沖縄の素晴らしい芸能・文化に引かれて、若い人たちも県人会活動に参加するようになっている。これから若い人たちがリーダーになっていくように育成したい」と強調。
 2013年には世界若者ウチナーンチュ大会がロサンゼルスで開かれることから「これを全面的に援助して、次世代への沖縄文化の継承へとつなぎたい」と語った。
 その上で「私たちの過去も振り返りつつ、大きく前進していきたい。多くのボランティアの人たちが県人会を支えてくれている。県人会は昔から、相互扶助の精神がある。会員みんなのためになるような県人会にしていくことができればと思う。沖縄県や他県人会との交流を緊密にしていきたい」と抱負を述べた。
 国吉さんは那覇市久米出身。カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(UCLA)で博士課程地質学部を修了、米連邦政府に1976年から勤務。地質調査所や森林局に勤めた後、1993年から2007年に引退するまで、米国空軍に勤めた。最後の職場は嘉手納空軍基地の環境保全部。
(当銘貞夫通信員)

英文へ→Kuniyoshi becomes new president of the Okinawa Association of America