実験授業 わくわく 児童ら気球に歓声


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親子教育講演会で「巨大気球」の実験を楽しんだ参加者=15日、伊江村立西小学校体育館

 【伊江】伊江村立西小学校(古謝治校長)の校内学力向上推進実践報告会が15日、同校で開かれた。NPO法人たのしい教育研究所の喜友名一代表を招き「たのしい理科の授業」と「親子教育講演会」が行われた。授業は、喜友名代表が米航空宇宙局(NASA)から入手した映像を見て無重力状態について学習。同NPOが作成した教材も見ながら地球上の空気と重力の存在を肌で実感した。

 「美しく楽しい星―地球」と題した講演会で喜友名代表は「予想を立てて確かめる」という仮説実験授業の重要性を強調。手作りの「巨大なマンタ」空中遊泳実験とドライヤーで上がる「巨大気球」の実験をした。保護者らもわくわくしながら予想を立て、迫力ある気球に大きな歓声を上げた。
 5年生の兼謝名航大君は「大きなマンタが空中をスイスイ泳いですごい」と感想を述べた。古謝校長は「子どもの興味を引くインパクトのある授業だった。伊江島から宇宙飛行士が誕生してほしい」と語った。
 授業と講演会は、離島・遠隔地などの小中学生が科学と触れ合う環境をつくる、県の沖縄サイエンスキャラバン構築事業の一環。同NPOなど3団体でつくる共同企業体が受託している。
(中川廣江通信員)