古里ボリビア知って 子弟研修生金城さん


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6年生と一緒に「風の結人」「ミルクムナリ」を演舞する金城ケニーさん=12月25日、豊見城市立とよみ小学校

 【豊見城】海外移住者子弟研修生としてボリビアから豊見城市を訪れている金城ケニーさん(23)を招いた交流会が12月25日、同市立とよみ小学校(金城桂子校長)で開かれた。

金城さんがボリビアの文化・歴史について紹介したほか、6年生115人と一緒にエイサー演舞を披露するなど、交流を深めた。
 同市では市制施行10周年を機に、海外移住者子弟研修受け入れ事業として初めて研修生を受け入れた。金城さんは神奈川県生まれ、ボリビア育ちの3世。祖母の金城ヤス子さん(68)が豊見城市嘉数出身という縁で2月12日まで同市に滞在。グラフィックデザインや語学研修、エイサーや空手などの文化を学ぶ。
 金城さんは自身や家族が住むボリビア・サンタクルス県の紹介や移民の歴史、県出身者が多いコロニア・オキナワについてパワーポイントを使って説明。ボリビアが小麦や大豆の産地であることや郷土料理なども紹介した。児童らは空手や「広い世界へ」の合唱を披露、ボリビアで琉球國祭り太鼓のメンバー経験もある金城さんと一緒にエイサーを演舞し、一緒に給食を食べるなど交流を深めた。
 瀬底かすみさん(12)は「ボリビアに興味を持った。ケニーさんのエイサーは迫力があった」と話した。金城さんは「ボリビアのことを知ってもらいうれしい。webデザインや空手を学びたい」と抱負を語った。