東京のろう学校生 和仁屋公民館で住民と交流


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ケントミファミリーの演奏に合わせリズムを取る東京都立中央ろう学校の生徒ら=16日、北中城村の和仁屋公民館

 【北中城】修学旅行で来県した東京都立中央ろう学校(久保井礼校長)高等部2年の生徒14人が16日、北中城村の和仁屋公民館で地域住民や手話カフェ「くくる」のメンバーと交流した。同校が昨年、和仁屋にある「くくる」を訪れたことがきっかけとなり、交流が続いている。

 頸椎(けいつい)損傷や聴覚障がいなどを抱えながらも音楽活動に取り組んでいる「ケントミファミリー」の演奏が始まると、生徒たちは積極的に舞台に上がり、手話をまねたり、リズムを取ったりして演奏を楽しんだ。地域の老人会のメンバーも交じり、最後はオリジナル曲「だいじょうぶよ~」で全員がカチャーシーを踊って盛り上がった。
 生徒らは15日に沖縄入りし、初日はひめゆりの塔などの南部戦跡を巡った。同行した久保井校長は「悲しく、つらいことがあったことは、子どもたちや職員にしっかり伝えたい」と話し、交流について「心のこもったおもてなしだった。素晴らしい思い出になった」と感謝した。
 最後に生徒を代表し、奥村泰人君と土岐航太郎君が「大勢の人が集まり、踊って楽しかった。東京に帰っても忘れない」とあいさつした。
 「くくる」のオーナー比嘉隆夫さんは「障がいがある人もない人も、問題なくやっていけるモデルケースを地域からつくっていきたい」と語った。