那覇市東町に建設 離島児童・生徒支援センター


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県教育庁(大城浩教育長)は28日までに、2013年度の着工を目指す「離島児童・生徒支援センター(仮称)」を、那覇市東町にある市営住宅跡地の市有地(約1274平方メートル)に建設する方針を固めた。

13年度当初予算案に基本設計費などを計上しようと、知事部局との調整を進めている。
 同庁は当初、同市樋川にある市教育委員会跡地の県有地(約1802平方メートル)への建設を検討していたが、那覇市は以前から同地に消防署を建設する意向を県に伝えており、このほど県に対し、センター建設の代替地として市東町の市有地を提案していた。
 那覇市樋川の県有地に比べ、モノレール旭橋駅や那覇バスターミナルに近く、通学の利便性が高いことや、那覇港に近く、保護者らのアクセスが良いこともあり、県教育庁は市提案の市有地に建設する方針を固めた。県と那覇市は土地の交換か、土地を購入し合う方法で、それぞれの建設予定地を取得する。
 県教育庁幹部は「東町の土地は交通の便が良く、港からも近い。一日も早い着工が離島やへき地の高校生を含む県民の願いなので、13年度予算に計上し、13年度中に基本設計、着工までいきたい」と語った。
 県教育庁は、同センターを、離島・へき地から本島の高校へ進学する高校生が利用できる寄宿舎(寮)などの機能を持つ複合施設として建設を予定している。(当銘寿夫、当間詩朗)

県教育庁が離島児童・生徒支援センターの建設を予定している那覇市営住宅跡地=21日、那覇市東町