うるま市立あげな中3年の新垣晴太郎君(15)=うるま市=が、インターネットサービスを提供する会社「リーヴェス」の設立に向け奮闘している。今月、出資社の社長や司法書士、母親を交えて話し合い、会社設立に向け準備を進めることを決め、2月中旬の会社登記を目指している。新垣君は「自分がつくったサービスをより多くの人に使ってもらい、世界中の人が知る会社にしたい」と夢を膨らませている。
会社設立を前に、すでに二つのサービスを開始。一つは中学生を対象にしたインターネットの交流サイト「リーヴェス」だ。昨年10月15日から始めた。サービス利用者に改善点を聞き、向上に努力中だ。
今月7日には「タイム・ウォーカーズ」を始めた。会員が書いた記事をネット上に投稿できる。文筆業以外の職業に就いていることが会員の条件。さまざまな職業の人が、長年の経験に基づき、自分の意見を「ニュース」として発信する。
「以前は周りの目を気にしていた。無難に生きられればいいと思っていた」が、その考えを改めたのは小学6年の時。故スティーブ・ジョブズ氏の「この地上で過ごせる時間には限りがある。本当に大事なことを本当に一生懸命できる機会は二つか三つくらいしかない」との言葉に接したことがきっかけだ。
この言葉が「心に突き刺さった」と振り返る新垣君。「あした死ぬとして、今、自分は本当にやりたいことをやっているか」との疑問が湧いた。「行動を起こすことで、他の人が面白いと思う何かをつくりたい」
卒業後は進学する予定はなく「24時間仕事と向き合い、がむしゃらに頑張る」という。母・美香さん(39)は初めは高校に進学してほしいと思っていたが「意思も強く、本人が前からやりたいことなので、息子の選択を尊重した」と今では応援している。(仲宗根祐希)