廃校にアート、人 集う 伊計島で展示会


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「暮らしにアートin伊計島」会場で、県内作家が制作したかるたに夢中になる子どもたち=1日、うるま市の旧伊計小中学校

 【伊計島=うるま】昨年3月に廃校になった旧うるま市立伊計小中学校を会場に、県内で活躍する工芸作家や現代アーティストの作品を展示する二つの展示会が始まった。入場無料。11日まで。会場には、木や海や土の香りが感じられる作品が並び、来場者はじっくりと見入っていた。

 1階は、生活雑貨などを展示販売する「暮らしにアートin伊計島」(うるま市地域雇用創造協議会主催)。
 2階は、現代アーティスト6人が伊計島に滞在し制作した作品展「ジュネチック」(NPO法人琉・動・体主催)がそれぞれ開催されている。
 「暮らしに―」では、市内の保育園「この花ナーサリー」の5歳児32人が、伊計島の浜辺で採集した貝殻やビーチグラスを使い、写真立てを作った。「お母さんにあげたい」「きれいだな」などと話しながら、うれしそうに作業していた。
 指導したのは、沖縄市で「手作り工房トントンハウス」を営む島田朝秀さん(65)。
 旧伊計小中学校出身の島田さんは「閉校した母校にこうして人が集まるのはうれしい。今後もいろんな体験ができる施設として使ってほしい」と目を細めた。
 写真立て作りは、期間中、有料で体験できる。