志喜屋氏の人生 熱演 赤道小4年生


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地元の偉人・志喜屋孝信氏を題材にした劇を披露する4年生の児童=1月27日、うるま市立赤道小学校

 【うるま】うるま市立赤道小学校の学芸会が1月27日、同校体育館で開かれ、4年生の児童122人が赤道出身で沖縄の教育や戦後復興に尽力した志喜屋孝信氏の人生を描いた劇「志喜屋孝信物語~ライオン先生と呼ばれて」を披露した。

 4年の社会科で地元の偉人について学ぶ単元に関連し、同学年担任の嘉陽哲子(のりこ)教諭が志喜屋氏を題材にした劇を思いついた。嘉陽教諭の妹暁美さんが脚本を書いた。
 嘉陽教諭によると、劇の練習を重ねるうち、児童は「地元にこんな偉い人がいたなんて誇らしい」と話したり、志喜屋氏の生家の見学に出かけたりするようになったという。
 児童は、学校嫌いだった幼少時や、教育者になった志喜屋氏がいつも生徒を信じていたこと、沖縄発展のために尽くしたことなどを歌やせりふを通して、観客に伝えた。
 最終盤で志喜屋氏を演じた仲眞華子(かこ)さん(10)は「いつも周りの人のことを考える優しい人。その優しさや迫力が伝わるよう演技した。緊張したけど楽しかった」と充実感をにじませた。