「奉安殿 国文化財に」 戦争遺構研が本部町調査


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奉安殿を調査する戦争遺構研究会のメンバーら=1月25日、本部町謝花

 【本部】戦争遺跡の保存や継承活動をする戦争遺構研究会(大阪府)の柴田正己代表らは1月25日、本部町謝花にある奉安殿を調査した。同29日には、町谷茶に残る敵機を監視した監視哨跡を調査した。監視哨跡は後日、建設当初の姿に復元するよう国や県に要請する予定。

 柴田代表は、戦前戦中に天皇、皇后の写真(御真影)などが納められていた奉安殿について「負の遺産で、全国的にあまり残っていない。沖縄で残っている理由を調べたい」と語った。
 研究会は2008年にも同奉安殿を調査しており、町に文化財指定を要請。町は09年10月、歴史資料として町指定文化財に指定した。
 奉安殿は全国的ではほとんどが姿を消したが、県内は謝花と沖縄市、石垣市の3カ所に残っているという。柴田代表は「激戦地だった沖縄に奉安殿が残っている理由を調べたい。国レベルで文化財に指定すべきだ」と語った。
 研究会は7日にかけて、本島中南部など県内各地で戦争遺跡を調査する。

英文へ→Hoan-den in Motobu may become nationally-designated Important Intangible Cultural Property