小4で名取に合格 日舞「華野流」、山城君


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名取として認定されて笑顔を見せる山城武蔵君(右)と師匠の華野沙織さん=5日、那覇市天久の琉球新報社

 日本舞踊華野流(華野沙織家元)の名取試験が2日、那覇市内のホテルで行われ、天妃小学校4年の山城武蔵君(10)が合格した。名取は日本舞踊などの稽古を続ける中で師匠から一定の技量を認められ、芸名を付けてもらうことで、舞台活動で芸名を使用する。

各流派で基準を定めている。山城君は名取を認定した師匠の華野家元から芸名「華野武蔵」を命名された。山城君が華野家元の道場へ通い始めたのは3歳。2歳上の姉・優奈さんが通っていたのをきっかけに入門した。「なんみん祭」など地域の行事で大人の踊り手と一緒に舞台に立ってきた。名取試験では長唄「松の緑」など2曲を踊った。
 山城君は「名前がもらえてうれしかった。頑張って続け(さらに上の)師範にもなりたい」とにっこり。師匠の華野家元は「子ども向きの踊りではなく、難しい大人の踊りをこなしている。徐々に長唄や清元など古典も指導していきたい」と語った。