金城正篤氏に寛惇賞 「琉球処分」研究で功績


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
金城正篤氏

 沖縄研究の先駆者・東恩納寛惇の学問的業績をたたえ、沖縄を対象にした人文・社会分野の史的研究に顕著な業績を挙げた研究者に贈る第30回東恩納寛惇賞(主催・琉球新報社、後援・第一書房)の受賞者に、琉球大学名誉教授の金城正篤氏(77)=糸満市=が決まった。

沖縄の復帰前後から沖縄近代史研究をけん引し、特に「琉球処分」研究を飛躍的に前進させた点が高く評価された。
 金城氏は1935年糸満市生まれ。59年に千葉大学を卒業、67年に京都大学大学院博士課程の単位習得。同年から琉球大学法文学部の講師を務め、2000年に同大教授を定年で退官した。県が進めている「歴代宝案」編集の編集委員会委員長も務めている。
 選考会は1日、那覇市の沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハで行われた。選考委員は赤嶺政信琉球大教授、豊見山和行琉球大教授、田里修沖縄大教授、當眞嗣一県立博物館元館長、赤嶺守琉球大教授の5氏。
 贈呈式は3月1日午後6時から、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれる。