佐敷小創立130周年 盛大に記念式典 尚巴志姿でパレードも


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 【南城】5445人の修了者を送り出し創立130周年を迎えた南城市立佐敷小学校と40周年の同幼稚園の記念式典が3日、同校体育館で開催され大勢の父母、先輩が参加し盛大に祝った。

 全員で校歌を斉唱。与那嶺紘也期成会長が多くの市民の協力に感謝した。金城昇校長が「地域や先輩らに支えられ長い伝統を守って、やればできるという精神でまい進してきた。郷土が誇る人物尚巴志にならってでっかい夢を持ってこれからも頑張っていこう」と式辞を述べた。
 金城サエ子市教育委員長、園児、児童代表があいさつ。歴代校長、PTA会長らに感謝状が贈られた。学芸会で上演された創作劇「我が尚巴志」もスクリーンで上映。古謝景春市長らが祝辞を述べた。
 園児と教諭による太鼓をたたいての演技と386人の全児童が群読・合唱して大きな夢に向かって伝統を守っていくことをあらためて誓い合った。
 その後、劇「我が尚巴志」で尚巴志役の宮城光太朗君が本物の馬に乗って先頭になり、旧役場前から校門までの国道331号をパレード。学芸会同様の出演者全員の衣装姿に沿道から大きな拍手が送られた。
 110周年の時、同校校長を務めた津波松夫さん(81)は「式典会場で児童たちが真剣になって話を聞く姿勢に日ごろの指導の良さが感じられ素晴らしかった。校庭の石碑に刻まれた『やればできる』の教訓を手本に頑張ってほしい」と激励の言葉を贈った。
 姉妹校の福岡県糸島市の波多江小学校の馬場隆校長ら14人も式典に訪れ、共に祝い交流を深めた。
(知花幸栄通信員)

馬に乗った尚巴志役の宮城光太朗君を先頭にパレードする児童ら=国道331号南城市立佐敷小学校前通り
客席に向かって群読・合唱する児童=南城市立佐敷小学校