鄭さん最優秀賞 外国人による日本語弁論大会


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最優秀賞に選ばれた鄭〓如さん=11日、那覇市のパレット市民劇場

 第30回外国人による日本語弁論大会(県国際交流・人材育成財団主催)が11日、那覇市のパレット市民劇場で開かれた。発表者12人の中から、沖縄尚学高校で学ぶ鄭〓如(ていている)さん(18)=同校3年、中国出身=が最優秀賞に輝いた。

鄭さんは尖閣諸島をめぐって日中の緊張関係が取り沙汰されていることに触れ「いがみ合っては何の解決にもならない。若い人たちがもっとお互いの国を訪れ、言語や文化を学ぶことで交流すれば、きっと将来、友好的な解決につながると思う」と主張した。
 鄭さんは「日本と中国の『やばい』関係」と題し発表。「やばい」という言葉が日本では良い意味でも使われていることを知らなかったため、戸惑った経験を紹介した。
 その上で「ニュースでどんな報道がされても私のクラスの友人たちはいつでも私と仲良く接してくれる。私と沖縄のクラスメートとの関係のように、日本と中国が他国がうらやましがるほど『やばい』関係を築き上げられるよう願っている」と締めくくった。
 その他の受賞者と演題は次の通り。(敬称略)
 【優秀賞】韓奎善(ハンギュソン)(韓国、沖縄大)「沖縄の平和のため、私と一緒にモアイをやりませんか」
 【優良賞】OTV賞 メーサーロシュ・ガブリエラ(ハンガリー、琉球大)「私をがっかりさせないでください」▽琉球新報賞 チョラコフ・デルチェフ・リュボミル(ブルガリア、琉球大)「小さなことから始めよう」
 【特別賞】ビナス・ソマロ・モニカ(スペイン、琉球大)「『異』と『同』」

※注:〓は女ヘンに「亭」