生活保護、最多3万3118人 県内、就労先減が影響


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 県内で生活保護を受給している人の数が昨年11月現在で3万3118人に上り、過去最多になったことが13日、分かった。受給世帯数も2万3477世帯に上り、過去最多。県福祉・援護課は2008年のリーマンショック以来、雇用の受け皿が少なくなり、保護世帯が増え続けていると見ている。

受給者は前月比で139人、世帯数は184世帯それぞれ増えた。
 県福祉保健企画課がまとめた世帯別では、高齢者世帯が43・9%(1万258世帯)で最も多く、障がい者世帯18・2%(4252世帯)、傷病者世帯17・8%(4157世帯)が続いている。受給者数は昨年9月に3万2701人に達し、1981年以来、31年ぶりに3万人台を突破していた。
 同援護課は「各福祉事務所に配置している就労支援員が、就職先の開拓やハローワークへの同行のほか、履歴書の書き方を助言している。就労支援に力を入れたい」と話している。