シマさんに米大統領勲章 県系2世、日系人部隊で参戦


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 【米ワシントン=松堂秀樹本紙特派員】県系2世のテリー・シマさん(90)=ハワイ出身=が、大統領市民勲章の受章者に選ばれた。米ホワイトハウスが8日発表した。
 シマさんは第2次大戦中に米陸軍の日系人部隊「第442連隊戦闘団」に加わり、戦後は「日系米国人退役軍人協会」の事務局長などを務めた。

式典は15日にホワイトハウスで行われ、オバマ大統領から表彰される。
 大統領市民勲章は、国家や国民に貢献した人をたたえるもので、大統領が授与する2番目に高い勲章。ことしは6千人近く推薦された中からシマさんら18人が選ばれた。
 シマさんは本紙の取材に対し「非常に名誉ある勲章をいただくことになり、喜んでいる。イタリアやフランス、太平洋で命を落とした仲間たちも報われる」と話した。
 両親は旧羽地村(現・名護市)出身。1944年に米陸軍の日系人部隊442連隊に入隊し、イタリアに派遣されたが、到着した日に戦闘が終結したため、実際の戦闘行為には参加しなかったという。戦後は日系米国人退役軍人協会の事務局長や教育委員会の理事などを務めた。

英文へ→Second-generation Okinawan receives Presidential Citizens Medal