【東京】全国の地方新聞社と共同通信社が設けた第3回「地域再生大賞」の表彰式が14日、東京都内であり、県内から初めて大賞を受賞したNPO法人「島の風」(伊是名村)の納戸(のと)義彦理事長(59)に賞状と副賞100万円が贈られた。
竹富町の「船浮音祭り実行委員会」(池田卓(すぐる)実行委員長)は優秀賞に輝いた。
島の風は伊是名島で空き家となった古民家を宿泊施設として活用し、地域の活性化を図っている。「船浮―」は西表島の人口約40人の集落で毎年音楽祭を開き、多くの観光客を集めている。
納戸さんは「小さくても力強く、営みに寄り添うような事業をやろうとコツコツ組み立ててきた。島の人が結び合いつながり合えば未来が見えてくるような気がする」とあいさつした。
故郷の船浮で音楽祭を続けるミュージシャンの池田さん(33)は「島の人にプロの音楽を楽しんでもらい、青年を中心に地域一丸となる祭りをつくりたかった。期待を込めての受賞だと思う」と喜んだ。