宮古島産“新そば”提供 那覇市の「美濃作」


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宮古島産そば粉(左奥)を使った日本そばをPRする小山健さん=那覇市久茂地の美濃作

 那覇市久茂地のそば屋「美濃作」が今年から、宮古島で栽培され、収穫されたばかりのソバを原料にした日本そばを提供している。一般的に収穫直後の「新そば」は秋に出回るため、この時期に食べられるのは珍しく、店主の小山健さん(70)は「宮古島産そばのセールスマンになったつもりで価値を発信したい」と張り切っている。

 宮古島では宮古総合実業高校の生徒が約10年前から、サトウキビとの輪作と地下水保全を目的にソバ栽培の研究に取り組む。3年ほど前からは農家での栽培へと広がっているという。
 美濃作では昨年から、宮古島産のそば粉を原料にした日本そばを少量提供していたが、今年から本格的に販売することになった。小山さんは調理の講習に赴くなどもともと宮古島との縁が深く、麺製造業の「サン食品」とも協力して同高校や地域の人に日本そばの基礎知識を教えるなどしてきた。
 新そばは香りが高いのが特徴。小山さんによると宮古島産のそば粉を扱うときは「素材そのものの風味を生かすよう、あえて少し荒々しい作り方をしている」と語る。1食880円。1日10食限定で、3月中旬ごろまで新そばとして販売予定。問い合わせは美濃作(電話)098(861)7383。