沖縄戦遺骨、DNA鑑定要請へ ガマフヤー 県外遺族初参加


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 ボランティアの遺骨収集団体ガマフヤーの具志堅隆松代表は19日、県庁記者クラブで会見し、西原町幸地で昨年、新たに見つかった沖縄戦戦没者とみられる遺骨13柱と、北海道や愛媛県を含む県内外から名乗り出た少なくとも35遺族のDNA鑑定を求めて厚生労働省に要請することを明らかにした。ガマフヤーはこれまでに5回ほど遺骨や遺族のDNA鑑定を同省に要請してきたが、県外の遺族が大規模に加わったのは初めて。

 来月初旬までに、県選出国会議員や北海道の横路孝弘衆院議員とともに田村憲久厚労相に要請する予定。
 具志堅代表は「幸地だけでなく、今後鑑定を望む遺族はこの機会にぜひ名乗りを上げてほしい。将来的には沖縄戦戦没者の全遺族のDNA鑑定が国の責任で実施されるべきだと期待している」とし、県内遺族の連絡を呼び掛けている。
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