佐渡さん、名曲の魅力解説 公開リハに生徒ら1000人


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児童生徒千人を公開リハーサルに招待した指揮者の佐渡裕さん(右)と佐渡さんが尊敬しているというフルート奏者のペーター=ルーカス・グラーフさん(右から2人目)=18日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター

 世界的に活躍する指揮者の佐渡裕さんと東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団は18日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで行われた公開リハーサルに県内の小中高校生千人を招待した。

同日夜の沖縄公演の前に開催した。佐渡さんは公演の曲目であるハイドンやモーツァルト、ベートーベンの交響曲や協奏曲を解説を交えて披露。「これらの音楽は古いからすごいのでなく、今も炎が燃えているから面白い」などと魅力を語った。
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 ベートーベンの交響曲第7番は「新しい旅に即興で導いてくれるジャズのよう」、ハイドンの交響曲第44番「悲しみ」の一節に「ロックのようなテンポ感とスリルがある」などと話した佐渡さん。同日夜の本公演でモーツァルトのフルート協奏曲第1番に出演した世界的フルート奏者のペーター=ルーカス・グラーフさんについて「今年で84歳となる高校時代からの憧れの人。一緒の舞台に立ててうれしい」と話した。
 参加した児童生徒からは「1日何時間練習しますか」「指揮の激しい動きの練習もしますか」などと次々に質問が出た。那覇高校2年で吹奏楽部の細川椿さん(17)は「本物のオーケストラの演奏を初めて聴いた。迫力があって繊細で、とても感動した」と話した。