取得技術で演台を製作 新城君、母校・嘉手納中に贈呈


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1年かけて作った演台を母校に贈る新城章太君(左から3人目)=14日、嘉手納中学校

 【嘉手納】県立美里工業高校(與那覇強校長)建築科で学ぶ新城章太君(18)は14日、母校への恩返しの思いを込め、嘉手納町立嘉手納中学校(山内一秀校長)に自作の演台を贈呈した。

 新城君は「課題研究」の授業で「建築科で取得した技術を生かし、母校に恩返しする」というテーマを設定。嘉手納中の要望を聞きながら、設計から材料切り出し・加工、組み立てまで1年かけて演台を作り上げた。
 嘉手納中で行われた贈呈式で山内校長は「高い技術力で立派な作品を完成させた。これからも技術者としてのスキルアップを図ってほしい」と激励。同中生徒会長の砂辺佑さん(14)も「演台を大切に使いたい」とお礼を述べた。
 3年間の集大成として作製した演台を母校に贈った新城君は「嘉手納中の後輩が使ってくれるのはうれしい」と笑顔を見せた。美里工業高の與那覇校長は「学校で学んだ技術を社会に還元することができた。技術力の高さをこの演台で感じてほしい」と語った。