八重山農林生のバニラ研究 国際会議で初発表


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バニラに関する研究を発表した県立八重山農林高校の生徒たち=4日、本部町の海洋博公園

 【本部】2~11日に本部町の海洋博公園で開催された「第11回アジア太平洋蘭会議・蘭展 沖縄大会」で、県立八重山農林高校アグリ・リサーチ部の生徒4人が、バニラの栽培に関する研究を発表した。各国の研究者からの質問にも英語で堂々と答えた。

 同大会事務局によると、高校生がオブザーバー参加したことはあるが、正式参加は初めて。
 生徒たちは八重山でバニラの栽培、花の交配、バニラビーンズ作りに挑戦し、バニラ苗の増殖には鹿沼土が適していることなどが判明。八重山での本格的なバニラ栽培とバニラビーンズの商品化に向けた一助となった。
 発表後、高西祥ニコール君(3年)は「研究者から『頑張って』と声を掛けてもらい自信につながった」と満足した表情を見せた。卒業後は岐阜県の朝日大学で情報技術を学び、将来、農業に生かしたいという。
 4月から県立農業大学校に進学する宮城正隆君(同)は「大学校でもより深く栽培技術を学びたい」と意気込んだ。