海軍病院にオスプレイ 宜野湾、着陸帯で訓練


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キャンプ瑞慶覧の海軍病院に着陸するオスプレイ=20日午後4時ごろ、宜野湾市普天間

 【宜野湾】在沖米海兵隊のMV22オスプレイ1機が20日、キャンプ瑞慶覧に飛来し、新しい海軍病院の「着陸帯」を使った訓練を実施した。オスプレイが同病院の敷地を使用したのは初めてで、訓練の詳細については明らかにされていない。

住宅密集地にも近い場所で新たに訓練が実施されたことで、周辺住民の不安や反発は一層高まりそうだ。この日は普天間飛行場やキャンプ瑞慶覧のほか、嘉手納基地にも飛来した。
 海軍病院は、老朽化のため現在の北谷町のキャンプ桑江南側からキャンプ瑞慶覧(宜野湾市側)に移転が予定されている。沖縄防衛局には20日午後3時ごろに、米軍から「午後3時45分から午後5時の間にキャンプ瑞慶覧の海軍病院の着陸帯を使う」とする内容の「好意的通報」があった。
 20日は午後1時25分ごろ、2機が普天間飛行場を離陸。嘉手納基地に着陸し兵士を乗せる様子などが確認された。午後3時53分ごろ嘉手納基地方面からキャンプ瑞慶覧に飛来し、旋回しながら海軍病院の着陸帯に数秒着陸。離陸後に基地内を旋回してもう一度着陸し、午後4時4分ごろに普天間飛行場に帰還した。